4つの主要素(S:主語,V:動詞,O:目的語,C:補語)

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前回、“英文には主部と述部がある”とお話しました。
今回は、英文を構成する要素をもう少し細かく見てみましょう。

覚えるべきは、英文の4つの主要素、「主語」「動詞」「目的語」「補語」です。
以後、それぞれの英単語の頭文字をとって、以下のように表記します。

主語:S
動詞:V
目的語:O
補語:C

○英文の4つの主要素

(1) 主語= S (subject)

「~は…だ」「~が…する」の“~は(が)”に相当する語。主語≒主部。

(2) 動詞= V (verb)

主語の動作や状態を表す。「~は…だ」「~が…する」の“…だ、…する”に相当する語。
– I sleep.(私は眠る:自動詞, SV)
– I play golf.(私はゴルフをする:他動詞, SVO)

(3) 目的語= O (object)

動詞の目的となる語。「~は***を…する」の“***を”に相当する語。
– He studies English. (彼は英語を勉強する, SVO)
– He showed me the picture. (彼は私に写真を見せてくれた, SVOO)

(4) 補語= C (complement)

主語を補う語。
– He is my teacher. (彼は私の先生です。He = my teacher, SVC)
– They call me John. (彼らは私をジョンと呼ぶ。me = John, SVOC)

(5) その他 = M (modifier)

4つの主要素に属さないもの。文を修飾するもの(形容詞や副詞)が多いです。
あんまり気にしなくて良いです。

○ポイント

目的語と補語の違いを明確に理解しておきましょう。
・目的語は“動詞の”目的となる語
・補語は“主語”を補う

例文でもう一度確認しましょう。

– He studies English. (彼は英語を勉強する, SVO)
目的語であるEnglishは、動詞のstudyにかかります。
英語を→勉強する、のです。

– He is my teacher. (He = my teacher, SVC)
補語であるmy teacherは、主語のHeを補足説明します。
He = my teacher、彼=先生、なのです。

– They call me John. (彼らは私をジョンと呼ぶ。me = John, SVOC)
これが複雑です。要注意。
目的語であるmeは、動詞のcallにかかります。
私を→呼ぶ、のです。

大事なことは、補語であるJohnは目的語のmeにかかる、ということ。
Johnという言葉への見かけ上の主語は、meなのです。

ここまでの理解はどうでしょうか?分かり辛かったら、日本語訳をみて、そういうもんなんだな、となんとなく理解してしまってください。いつか分かるときがくるでしょう!

分からないことをずーっと考え続けても、あまり意味がない場合があります。
ルールなんですから、そういうもんなんです。

○補足

「目的語は”動詞の”目的となる語」「補語は”主語”を補う語」とご説明しました。
なぜ目的語と補語がそのようになるのか、それを知るカギは「動詞」にあります。

実は、動詞は大きく4種類に分けることができます。

(1) 自動詞:目的語をとらない動詞
(2) 他動詞:目的語をとる動詞

自動詞と他動詞は分かりやすいでしょう。目的語の有無で分けられます。
– I sleep.(SV, 自動詞、私は寝る。)
– I play golf.(SVO, 他動詞、私はゴルフをする。)

動詞には、それ以外に、完全動詞と不完全動詞というものがあります。
補語が必要か、補語は必要ではないか、で分かれる動詞です。

(3) 完全動詞:補語をとらない動詞(とらなくても完全な文になる動詞)
(4) 不完全動詞:補語をとる動詞(とらないと完全な文になれない動詞)

あまり聞き慣れないでしょうか?
不完全動詞(補語が必要)を例文で確認しましょう。

– He is my teacher. (SVC, 不完全動詞、彼は私の先生です。)
He = my teacherで、my teacherは補語、と説明されますが、そもそもこの場合、
“is”は、不完全動詞なので、どうしても補語が必要なのです。

名前は覚えなくてよいですが、機能はきちんと覚えておきましょう!

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2013年5月2日 木曜日 8:43 PM Category: 英語勉強情報のまとめ, 基本文法.